留学体験報告!上海での学校生活
上海ではふたつの学校に行きました。
まず中国の伝統医学を教える上海中医薬大学と、次に私設の語学学校です。
中医薬大では日本人クラスを一年間受講しました。
担任の先生は非常に面倒見のいい方で、来た当初あの喧噪のまちでどうなることかという思案もほどなく、想像よりもすぐ新生活に馴染めたと思います。
講義は中医学の理論や中薬学、内科・婦人科など臨床にわたるまで細かに授業があり、先生たちは流暢に日本語を話すため、その点は非常に楽でした。
ただし病院実習が入ると現場では当然中国語しか使われないため、かなり真剣に聞かないとまったく意味不明のまま終わることも多かったです。
しかしながら学校という閉ざされた環境以外の生の医療現場で実習できたことは、カルチャーショックも大きかったけれど、いい経験だったと思います。
日本の病院で働いていた私は、中国の病院の賑やかさにはとにかく驚きました。
クラスメイトは10名程で、年代職業さまざまながらみな社会人経験者でした。
グループで実習後の自主勉強をしたり、学食を共にしたり、有意義で楽しい学生生活だったと思います。
中国語学校にも半年間ほど通いました。
どうせなら国際都市ならではを満喫しようと、旧租界地区にある学校を選びました。
授業は英語で行われ、英語と中国語どちらにもついていかなければならないプレッシャーがあったものの、あえて日本語意識を捨てることで他言語に順応しやすくなり、個人的には一挙両得でよかったと思います。
読み書き授業では、漢字を知らない他のクラスメイトたちに合わせてまどろっこしく感じました。
これは中国語を学ぶ外国人では日本人のみがラッキーな点だろうと思います。
しかしながら、とにかく音で覚えて間違いをおそれずに話そうとする彼らの会話上達力は優れていて、とても感心しました。
あっという間に街で使えるほどまでになったのです。
外国語(とくに中国語)はとにかくはっきり話すことだとつくづく感じます。なんにせよ一番良かったのは、やはりクラスメイトたちとの出会いだったと思います。
世界各国からの老若男女が集い、語学勉強だけでなく、それぞれの文化や生活について語り、とにかく笑いの絶えない授業でした。
それなりに大変なこともあったかもしれないけれど、どちらの学校も楽しく、人生の中で切り離せない大切な経験になったと思います。
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